手作りの季節飾りで
家族の思いを重ねていく


▶︎ (写真:左)
花びら舞う桜や紅葉など、季節で飾り付けを変える
▶︎ (写真:右)
和紙を清流に見立て、手作りの鮎を泳がせる
さまざまな工夫を凝らしてお二人の理想の住まいに近づけてきたというムースさんのお宅では、四季折々の季節感をインテリアに取り入れています。ご訪問した夏の日、御簾には鮎の泳ぐ清流があしらわれ、床から天井まで届く大木は緑の葉をつけていました。壁には七夕を想わせる笹が飾られ、リビングにはいくつもの星座図。これらはアイデアを考えるところから、材料集め、制作、飾り付けまでを家族みんなで行ったもの。神社で拾ったもみじで型を取るなど、自由な発想は創作する楽しみに満ちています。長く大事に使っているものや新しく作り出す飾りなど、この手作業そのものが楽しい家族の思い出の積み重ねとなり、ご夫婦の理想とする住まいの原点ともなっているよう。他にも虫干しを兼ねて季節に合わせた柄の帯を掛けたり、ご自身で絵付けをした器を飾り、家族みんなのアイデアと工夫で季節感のある暮らしを満喫されていました。
ご一家が醸し出す
温かい雰囲気が家全体に漂う


▶︎ (写真:左)
家族を象徴するパステル画が出迎える玄関
▶︎ (写真:右)
折々の思い出を写真やアルバムに残している
玄関の扉を開けて出迎えてくれるのは、ご家族を犬種に例えたというパステル画。ご家族それぞれがご自身の性格に合った犬種を選び、描いてもらったもの。「幸福の肖像」というタイトルどおりの優しい雰囲気に溢れています。玄関にもイタリア家具を置き、季節の小物を飾るスペースを設けていました。これらの季節の飾り付けは、記念日に奥様が腕を振るうコース料理やご家族みんなで作るとっておきの料理と共に写真に収めて、毎年一冊のアルバムにまとめているそうです。こちらに入居後には、居住者に配布されている電力チェックのタブレットPCが、アルバムとしても大活躍。お料理を習いに来る方には撮りだめたタブレットの写真を見せて、レッスン用のメニューを選んでもらうこともあるそう。